QNX Aviage 音響処理
フィールド検証済みアルゴ リズムのモジュラ型ライブラリで 車載ハンズフリー システムと音声 認識システムの音声品質を改善
QNX Aviage 音響処理キットは、困難の多
い自動車用環境向けに設計された
、高度なエコー キャンセレー
ションおよび音声強調ソリューシ
ョンです。従来の音声品質向上ソ
リューションと異なり、専用ハー
ドウエアが不要であるため、生産
コストを抑えながら設計の柔軟性
を高めることができます。
QNX Aviage 音響処理キットはフィールド
検証済みアルゴリズムのモジュラ
型ライブラリです。このキットは
、音声通信の明瞭さ、品質、およ
び精度を改善することによって、
車載ハンズフリー システムの性能
向上を実現しています。QNX Aviage 音響処
理キットは、路面、構造物、エン
ジン、風、雨、および他の車両に
よる車内ノイズから声を検出して
抽出します。
技術概要
QNX Aviage 音響処理キットには複数の定 義済みモジュールが含まれます。 これらのモジュールは、アプリケ ーションの要件、特定の車内条件 、必要な音声強調レベルに合わせ て、個別に、または組み合わせて 使用することができます。
- 音響エコー キャンセレーション (AEC)— ハンズフリー通話中にマ イクが拾う音声信号から車内スピ ーカのサウンドを除去することに より、エコーを大幅に削減します 。
- ノイズ抑制と発話強調 — 全 般的な音響環境だけでなく、音声 の自然な品質や流れを維持するこ とによって、付加的なダイナミッ ク ノイズの影響を抑制します。
- 高周波数エンコーディング — 高 周波域の子音を聞き取りやすい音 声で転送できるように、高周波音 を低周波音に圧縮します。
- バン ド幅の拡張 — 電話帯域の低域信 号を拡張して車内スピーカで再生 することによって、豊かで深い音 声品質を実現します。また、電話 帯域の高域を拡張することによっ て、車内スピーカの音声を明瞭に 聞き取りやすくします。
- 風切り 音の除去 — デフロスタ、前面の 通気口、または開いた窓やオープ ントップなどから流れ込む風がマ イクロフォンに与える音響上の影 響を識別して除去することにより 、ハンズフリーの品質と聞き取り やすさを改善します。
- 送信イコ ライゼーション — パラメトリッ ク イコライザを使用してハンズフ リー通話の送信部分の最終的な車 内音声品質を制御します。
- 受信
イコライゼーション — 車内スピ
ーカを介して送出される会話の受
信側に対
して、送信イコライゼーション モ
ジュールと同じ機能を提供します。
- 送信ダイナミクス — 出力ゲイ ンを自動調整して送信ボリューム を安定させ、通話ボリュームを一 定に保ちます。運転者の声が小さ く、同時にリモート側の話が聞き 取りづらいような場合に使用し、 会話の音質を調整することができ ます。
- 受信ダイナミクス — 車
内スピーカを介して送出される会
話の受信側に対して、送信ダイナ
ミクス モジュールと同じ機能を提
供します。
QNX Aviage 音響処理キットのこれらの定 義済みモジュールは、アプリケー ションの要件、特定の車内条件、 必要な音声強調レベルに合わせて 、個別に使用することも、組み合 わせて使用することもできます。 これらのモジュールは、車両ごと の調整をほとんど行わずに使用し ても優れた性能を発揮します。ま た、開発者が特定の性能レベルに 合わせてカスタマイズすることも できます。
技術ハイライト
- 定義済みモジュールとして構成
された、フィールド検証済みアル
ゴリズムのモジュラ型ライブラリ
によるハンズフリー通信の品質向
上
- パワフルで適応力のあるアル
ゴリズムによるシンプルな API で、
チューニングにかかる時間を削減
- C 呼び出し可能なスタンドアロ
ン ライブラリが実現する最小レ
ベルの遅延と MIPS
- 通気口、方向指示器、路面、構
造物、エンジン、風、雨、および
他の車両が原因で発生する車内ノ
イズの抑制に最適
- 単一チャネル ソリューションに
加えて、高度なデュアル チャネル
の周波数領域ミキサも利用可能。
これは平行配列または指向性配列
に適用され、マイクロフォン素子
間の任意の間隔に対応
- QWA ライブラリの動作をグラフィカ
ルに制御する Windows ベースのアプリケ
ーション。ハンズフリー通話中に
ハードウエアとの TCP-IP 接続を介して
動作し、次の操作が可能
- NR、AEC、RES、PEQ、AGC
などの機能のオン /オフ - パラメータ、EQ カーブなどの表示
と変更
- オーディオ タップ ポイントのフ
ァイルへの記録
- イベントを wav ファイル マーカと
しての記録
- 設定の保存/ロード
- 診断モジュールによる診断の実施
- NR、AEC、RES、PEQ、AGC
- システム統合時の問題には、高
度な診断モジュールが利用可能
。遅延の自動補正、テスト波形
生成、干渉および歪み測定、ダ
イナミック レイテンシ テスト、
増幅器のダイナミック チェック
、結合測定、スタティック/ダ
イナミック インパルス応答測定
に対応
- アキュラ、GM、ポルシェなど主
要なメーカーの 56 を超える量産
車での搭載実績
ビジネス上の利点
生産コストの削減
QNX Aviage 音響処 理キットは、音声、テレマティ クス、ラジオなどの車載モジュ ールをメイン CPU/DSP と統合すること により、高品質な完全フル デュ プレックス ハンズフリー コミュ ニケーションを実現します。こ の包括的なソリューションは、 汎用プロセッサまたは DSP でほかの アプリケーションと共存できる ように設計された単一ライブラ リです。専用プロセッサの追加 が必要ないため、通常の生産コ ストで最大 10 〜 15 ドルの節約が可能になります。
さらに、複数のプラットフォー ムでサポートされたモジュラ構 造のソリューションであるため 、アップデートや修正、複数の 製品ライン間での再利用が容易 で、開発投資を最大限に活かし 、生産コストを削減することが できます。
仕様
対応プロセッサ
- 32 ビット汎用固定小数点および
浮動小数点プロセッサ、およ
び 32 ビット DSP(変更なし)
- ARM9+(LittleEndian(LE))
- SH/4+(LE)
- PPC(BigEndian(BE) )
- TI DSP C64x(TI DSP BIOS で XDIAS 規格に準拠した XDIAS ラ ッパーを使用)(LE)
システムの機能拡張
- 音響エコー キャンセレーション
:望ましくないエコーの除去
- ノイズ抑制:雑音の多い環境で
音声を強調し通話品質を改善
- パラメトリック EQ:車内やマイ
クロフォンの音響補正による品
質と聞き取りやすさの向上
- 自動ゲイン制御:一定の通話
ボリュームを維持することによ
り、ネットワーク ドロップアウ
トを少なくし、クリッピングに
よる大きな歪みを防止
テスト
- ファイルベースおよび車載で
の VDA テスト
- メジャー リリース前の複数の
車両での広範囲にわたるテスト
- 堅牢性に関する広範囲にわた
る「ワーストケースシナリオ
」テスト
- 一連の開発テスト、アルゴ
リズム テスト、および QA 回帰
テスト
- R&D フェーズでのマルチサイ
トにおける Diagnostic Rhyme Test(DRT)およ
び Diagnostic Alliteration Test(DALT)による聞き取
りやすさの評価、および CMOS テス
トによる品質の評価
システム要件
- SH/4:(浮動小数点版)28 MIPS、50 k RAM、130kB ROM
- PPC:(浮動小数点版)39 MIPS、50 k RAM、150kB ROM
- ARM9:(固定小数点版)44 MIPS、33 k RAM、176kB ROM
- Jacinto:(DSP 版)48 Mc/s、42 k RAM、177kB ROM